光熱費が上がってきました。漆喰は光熱費を抑える素材です。
2023/02/17
電気やガスの光熱費が高騰しています。請求書を見て驚いた方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私が利用している中部電力の場合ですと、2021年1月の電力は約6000円でしたが、2022年9月には約9000円となっていて、およそ1.5倍の値上がりとなっています。どこまで上がるのか予想もつきません。2023年1月から9月までの間は、国が「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として補助を決めていますので価格は抑えられていますが、これからどのようになるのでしょうか。
皆さんは、部屋の内装にどんな素材を使うかによって、光熱費に違いが生じることをご存じですか。
今日は、私が自然素材の中で一番お勧めしている漆喰が、光熱費を下げるというお話です。
「無添加住宅のオリジナル漆喰」が夏季の冷房におけるエアコンの消費電力量を削減する、「省エネ性能」を合わせ持つことを、実際の建物を使った測定実験で検証しました。
実験の結果、一般的なビニルクロスの内装仕様の居室より、漆喰内装仕様の居室が約16%の省エネ効果があることが実証されました。
部屋の内装に漆喰を使うと、光熱費が下がるのは何故でしょうか。
これは漆喰の優れた調湿作用が室内の湿度変化を緩和するためです。
漆喰の主成分である石灰は、空気中の水分を吸収したり、放出したりする性質を持っています。これによって、部屋の湿度を調節する効果があります。
部屋の湿度が高い場合、漆喰は空気中の水分を吸収します。部屋の湿度が低い場合には、漆喰は吸収した水分を放出して、部屋の湿度を上げるのです。
このように、漆喰は湿度の上昇と下降を調節することで室内の快適な湿度環境を作り出す事ができるのです。
夏のジメジメと蒸し暑い日に、漆喰が湿度を下げてくれるのであれば、エアコンのリモコンに手が伸びる回数が減るというわけなんです。
漆喰の調湿効果は建物全体にわたって働くため、部屋全体の湿度を一定に保つことができます。これによって、ダニやカビの発生を防ぎ、健康的な環境を作ることもできます。
新築だけでなく、リフォーム、リノベーションにも適した素材ですのでお勧めです。自宅の壁のビニルクロスを剥がして漆喰に塗り替え、快適に過ごされているお客さまもいらっしゃいます。
先回のブログでご紹介した「窓改修補助金」と併せて工事をしますと、窓からも断熱ができますので、さらに光熱費が抑えられます。
また漆喰には蓄熱作用があります。熱を吸収して蓄え、徐々に放出することができるのです。これによって、建物内部の温度を一定に保つことができます。冬には、漆喰が蓄えた熱を部屋の中に放出するので、外気の冷たさから保護してくれます。夏には、漆喰が太陽の熱を吸収して蓄えるので、建物内部の温度の上昇を抑え、冷房効率を高めてくれます。
このように、漆喰は冷暖房の使用頻度や使用時間を減らすことができるので、光熱費が抑えられるというわけなんです。
我が家も10年前に、無添加住宅の漆喰を使ってリノベーションをしましたが、実際に住んでみて一番驚いたのは、この漆喰の効果です。冬の朝に急いで暖房をつけなくてもいい!と、寒がりの妻が喜んでいます。
こんなにいい素材なら、ぜひ漆喰を塗りたいと思われた方は注意が必要です。
一般的なメーカーが出している既調合された塗壁材のほとんどのものは1mm程度の厚さなので、効果はありません。
おまけに接着剤が入っていますのでお勧めできません。逆に健康に良くないので、よく吟味してお使いください。