古民家リノベーションの調査です。(in 常滑)
2022/11/19
常滑市で古民家リノベーションの調査です。
大正時代に建てられて建物ですが、お施主様の手入れが行き届いていてとても綺麗な状態でした。大正時代の建物とあって図面がないため全ての部屋の寸法取りです。
古民家は耐震性がないと言われていますが、それは現行法の耐力計算だからです。今の建物は耐力壁が多く金物でがちがちに固めてしまわないと耐震性が無いと判断されますが何か違和感を感じてしまいます。現在の木造住宅の構造基準が出来たのは1950年頃なので、まだ77年しか経っていません。それにもかかわらず、非科学的な時代遅れの過去の工法と取り扱われてしまっています。
古民家は釘も使わずに木組みだけで建てているため、地震力を吸収するようにしなるようになっています。これは日本の地震に適応した長い歴史の中の先人達の知恵のです。
古来の伝統建築が地震に強いことは法隆寺が1300年以上経っても現存していることで証明されています。
今では家づくりで使用することがない、太い柱と梁です。もっと伝統工法で作られた素晴らしい建物が見直されて後世に残されていくことを願いたいです。
何千年もの間受け継がれてきた伝統建築を拝見させて頂くと、色々勉強になり感慨深いものがあります。
ではまた!