注文住宅で外壁に貼る下地板のお話
2020/12/24
半田市で進んでいる注文住宅の現場です。
外壁の下地の衣摺(きずり)を貼り終わって防水シートを貼っています。
衣摺とは無垢の木が平になったものです。10cm幅のものを建物全体の覆います。大工さんは結構手間がかかります。
一般的な住宅では「合板」と言って木を薄くスライスされたものを何層にも接着材で張り合わた板状ものを使用します。
ケーキでいうとミルフィーユやミルクレープみたいな感じでしょうか(笑
そのミルフィーユみたいな合板を貼るのに作業効率が良いことと、コストが安いため一般的に使用されています。
地震の力に耐えるために使うことが多い合板です。
けれど弊社はほとんど合板を使用しません。
なぜならば合板は薄い木を何層も接着剤でくっついているため、経年劣化していくからです。接着剤は石油系のものがほとんどなので、プラスチックと同じ成分です。
プラスチックと言うと劣化のイメージが湧くのではないでしょうか。
例えば靴底がはがれてしまったとか、扇風機のプラスチックのところが割れてしまったりとか経験された方もいるのではないでしょうか
使い方もあると思いますが、プラスチックは加水分解で劣化していくのです。
だから壁内は湿気が多いため加水分解が早く進む可能性が高い場所です。
また木材は湿度、温度で膨張・収縮する性質があります。接着剤とのそれは異なりますので接着された部分に応力が発生して接着の劣化を引き起こす原因になります。
色々な意見がありますが、あくまで私見ですのでご了承ください。
見えないところですが、大切なところです。
ではまた!