漆喰の家は「発酵が育つ」空間?調湿・抗菌性・心地よさの理由をやさしく解説

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無添加住宅の漆喰の家は「発酵が育つ」空間?調湿・抗菌性・心地よさの理由を解説

2025/10/21

我が家では毎年この季節になると味噌を仕込みます。写真は昨年作った時の味噌。

重しをのせて納戸でゆっくりと寝かせているところです。

 

うちの味噌は”赤みそ”。しっかりとコクを出したいので、発酵期間は長めにとります。1年熟成ものと、さらに深みを出すために2年寝かせるものーー

ふたつの味わいをつくるのが、毎年の楽しみです。

 

そんな味噌づくりをしていると、いつも感じることがあります。それは、発酵食品と漆喰(しっくい)の家はとても相性がいいということ。

 

自然素材に囲まれた空間では、微生物たちが穏やかに呼吸をしながら時間をかけてゆっくりと発酵していく。そしておいしい味噌をつくってくれます。

 

今日はそんな「発酵」の不思議と、私たちの住まいとのつながりについて、お話していきたいと思います。

キッチンで味噌を仕込んだり、パンやベーグルを焼いたり。毎日の暮らしのそばには、目に見えない微生物の働き=「発酵」があります。もし住まいそのものが、発酵にやさしい空気環境をつくってくれたら──そんな思いに応える自然素材が漆喰です。
今回は漆喰が発酵や室内環境に向く理由やビニールクロスとの違い、実例や注意点までをお話ししたいと思います。

漆喰とは?自然素材の塗り壁が選ばれる理由

・石灰石を原料にした伝統的な塗り壁材。古くは日本・中国・スペインなど世界の歴史的建造物に広く使われてきました。

・弱アルカリ性であるため、カビ・雑菌が繁殖しにくい環境となります。

多孔質のため調湿性に優れ、室内の湿度をゆるやかに整えます。

・化学接着剤に頼らずに仕上げられるため、漆喰はニオイが少なく化学物質に敏感な方にも選ばれます。(漆喰でも既調合のものは接着材が入っていますので、お勧めできません。)

漆喰が「発酵」に向くと言われるわけ

1. 調湿性でゆらぎを抑える

味噌やパン生地などの発酵食品は、温湿度の安定が味や香りを左右します。漆喰の多孔質構造は、湿度が高いときは吸い、乾燥時には放つため、室内の急激な湿度変化を緩和。これが発酵のムラを減らし、安定した熟成につながります。

2. 弱アルカリ性で雑菌リスクを抑制

漆喰は弱アルカリ性。すべての菌を「除菌」するわけではありませんが、不快なニオイやカビの発生要因になりやすい雑菌の繁殖を抑えやすいです。結果として、有用な微生物が働きやすい環境づくりに役立つことがあります。

3. ニオイ・揮発性化学物質を吸着

漆喰の多孔質は生活臭や一部のVOC(揮発性有機化合物)を吸着。料理のにおいが残りにくいことは、仕込みや乾燥・熟成を行うキッチンにもうれしいポイントです。

エピソード・実例:ベーグル店と我が家の味噌づくり

・ベーグル店の設計事例
 店内の壁・天井を漆喰仕上げにしたところ、オーナーいわく酵母が育ちやすく、ベーグルの風味が安定したとの声。湿度変動が少ない空間は、発酵パンの仕込みに向くと実感されることが多いです。

 

・味噌の保存比較(私的な試み)
 ビニールクロスの部屋と漆喰の部屋で味噌を保存したところ、漆喰の部屋の味噌の方がまろやかに感じられました。温湿度の安定とにおい移りの少なさが、風味の複雑さに寄与した可能性があります。

 

・作る人で味が変わる?
 私と妻では味噌の味が違います。私が作ったものはコクがあり、妻の味噌はまろやかです。同じ配合でも、作り手の手にいる微生物の違いで、味が変わるのでしょうか(手にいる麹菌・乳酸菌などの比率差が影響する気がします)。暮らしは微生物との共同作業なんだな、と感じます。

ベーグル屋さん「ソラリン」

内部は漆喰です。

「除菌しすぎ」より「バランス」を。漆喰は共生の土台づくり

テレビCMでは「除菌・抗菌」が強調されます。本当に除菌が良いのでしょうか?すべての菌が悪者ではありません。私たちの免疫や心地よさには、微生物の多様性が関わっています。
漆喰は雑菌のリスクを抑えつつ空気の質湿度の安定に寄与し、菌と人が無理なく共生できるバランスのよい室内環境づくりに向いています。

ビニールクロスとの違い(簡易比較)

項目    漆喰(塗り壁)               一般的なビニールクロス    
調湿性 高い(多孔質で吸放湿) 低い
ニオイ 吸着しやすく残りにくい 残りやすい場合がある
表面 弱アルカリでカビが生えにくい環境づくり 中性で汚れは拭き取りやすい
メンテ 局所補修が自然に馴染む 張替えが基本
風合い マットで陰影・質感が出る 均一で手軽
コスト 初期費用はやや高め 比較的安価

※仕上がり・耐久性・費用は素材・職人の技量・下地状態で変動します。

まとめ

・漆喰は調湿・弱アルカリ性・におい吸着などの理由から、発酵のある暮らしと相性のよい自然素材。

・「除菌一辺倒」ではなく、微生物と人の心地よいバランスを後押しする空気の質をつくります。

・キッチンやパントリーなど、日常の仕込みや保存に近い空間から取り入れるのがおすすめです。

お気軽にどうぞ!

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  • 無料相談・見積り:部分リフォームから新築まで、暮らし方に合わせて最適な塗り壁計画をご提案します。

 

 

  1. Q:漆喰は本当にカビに強いの?
    A:弱アルカリ性でカビが生えにくいですが、ただし湿気のあるところでは換気をしないと当然カビが発生ます。湿度70%を目安に換気・乾燥とセットで考えれば問題ありません。

  2. Q:ビニールクロスの上に塗れますか?
    A:塗れます。ただし下地状態が悪い場合は下地から補修が必要となります。

  3. Q:費用の目安は?
    A:仕上げ仕様と面積で大きく変わります。部分リフォームは数万円〜。詳細は現地確認のうえお見積りします。

  4. Q:メンテナンスは難しくない?
    A:日常は乾拭き中心。傷や汚れはDIYで素人でも補修が可能です。経年の味として楽しむことができます。

 

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